肉球で一歩 踏みしめて。【短編】

「ずっと話しているばかりじゃ仕方ない。行動に移さなきゃ。みんなで手分けして探そうよ!!」


でも、兄弟たちは首を横に振るばかり。
ミミの意見に賛成しようとする猫など、一匹もいなかった。




「もういい。みんなが手伝ってくれないんだったら、僕一匹で探すよ!!」



ミミは冷たい雨の降りしきる中、たった一匹で飛び出して行ってしまった。


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