ぽっちゃりちゃんとイケメンくん

「ごきげんよう、葉月 志帆さん」

「ごごっ、ごきげんようっ」

ごきげんよう、なんて丁寧語、使ったことがなかった。
声裏返ったしっ!

そんな私を見て、片岡さんはクスクスと笑っていた。
私が睨むと、シラ~ッとした顔をして紅茶を飲んだ。

ちくしょう、様になってる…!!!

「さて…」

鈴村さんは、体重計を用意した。

「測ってもらいましょうか。スタートの記録は、このメールの写真通りよね。」

こくん、と黙って頷く。

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