10年後、あなたの隣に誰がいますか?
【佑斗サイド】
「佑斗おにいちゃん、好き…大好き…」
 俺何やってるんだろ…
 なんでこんな年下困らせて、好きにならせて、俺まで好きになってるんだろ…
 俺は、佑愛の事が好きなんだ…
 今気づくなんて…

「佑愛、その言葉信じていいの?」

 気が付くとこんな言葉が出ていた。
 恥ずかしくなった俺は、佑愛の部屋から走って出ていっていた。

 何やってるんだよ!
 俺は、一生そばにいるって決めた奴がいた。
 でも、あいつは事故で死んだ…
 あいつが死んでから俺は何も出来なくなっていた。
 抜け殻だった。
 でも、あいつのためにちゃんと生きていかないと。
 そう考えていたのに、10年ぶりにあった君があまりにも可愛くて…
 友達の妹なんて見てられなくて…
 だから、近くにいるために家庭教師にまでなった。
 でも、佑愛からそんなこと言ってくるなんて思ってもいなかった…
 なあ、夏稀。
 俺、幸せになってもいいのか?
 夏稀は、怒らねえか?
 
 家についても眠れず、最悪の朝を迎えた…
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