ダメ男依存症候群 EXTRA

初めてのクリスマス ♂


「なあ、ナツ! クリスマスどうする?」


 十二月に入ってすぐ、俺はナツとのクリスマスの予定を立てようとしていた。


「どうするって……まだ先の話じゃない?」

 ナツは何だか他人事のようだ。


「んなことないって。そう言ってたらすぐくるよ、クリスマス」


 俺はむしろ楽しみすぎてなかなか来ない感じだけど。

 明日にでもくればいいのになあ、クリスマス。


「やっぱさあ。俺らが付き合って初めてのクリスマスだし、二人で過ごしたいよなー。あ、俺、もう二十四日と二十五日はバイト入れないようにしたから! まだシフトは出てなかったけど、もう店長に頼み込んで、絶対入らないようにしてもらったんだ。だから、二日とも、ずーっと一緒に居れるな」


 クリスマスといえば、二人でラブラブに過ごす。

 これは基本でしょ。


 そのために、クリスマスは二日とも空けたんだから。


 どっかに行って、楽しんで、それから二人っきりになって、そのあとは……ムフフなことして……


 もう何日か前から、俺の頭の中ではナツがミニスカサンタの格好をして、俺を誘ってる。


 多分……ていうか、絶対無いけど、本当にナツがそんな格好で俺と過ごしてくれたらなあって……


 いいだろ、ちょっと夢見るくらい。


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