ダメ男依存症候群 EXTRA

 気がついたら朝になってた。

 夢を見たって実感もないぐらい、ぐっすり眠ってた。


 隣を見ると、いつものようにナツはもういない。


 ……って、あれ? いないの?


 俺は体を起こした。

 やっぱりナツはいなくて、部屋を見回してみると、昨夜俺が片付けるはずもないのに、テーブルの上のご飯のあととか、ビールの空き缶とかは綺麗さっぱり無くなっていて、さらに、ベッドの下に散らばっていたナツの服もない。


 まさか、昨夜のは全部夢?

 そう思ってしまうくらい、いつも通りに片付いていた。


「あ、旬。起きた? おはよう」

 ナツの声がしたと思って反応すると、ナツがタオルで髪を拭きながらリビングに入ってきた。


「……おはよ」

 なんかよく分からないまま、俺は返事をした。


 何だ。何か普通過ぎるっていうか。


 ……マジで昨夜のナツは夢だったの?


「ねえ、旬……昨日の夜のことなんだけど……」

 唐突にナツの方がそのことを口にした。

 何!? まさか、覚えてんの!?


 途端にピンクな妄想が俺の脳内に広がる。


『昨日は寝ちゃってごめんね。シャワー浴びてきたから、続きしよっか(ハート)』

みたいな!?


 うわーうわー。俺、どうしよう。昨日はがっかりしたまま寝ちゃったからちょっとすぐにそのテンションについていけっかな。

 まあ、お預けくらったわけだから十分元気にはなると思うけど。


「あたしね、昨夜のこと全っ然覚えてないの」

 ナツの声が、ピンクになってる俺の脳内を一瞬で現実色に戻した。


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