青春を取り戻せ!
それに対してプログラム説は、遺伝子DNAの中に発生と分化のプログラムが予め入っていて、それに従って老化が進行するという考え方である。
ヘイフリックという細胞学者が人間の繊維芽細胞を培養したが、それによるとどんなに良い条件を保っても、60回くらいの分裂でそれをやめてしまう、という研究発表をした。それがプログラム説を裏付ける一つの証拠のように世の中の脚光を集めたが、…分裂能力の喪失だけで老化のメカニズムを説明できるかというと、とてもそうは思えない。 現に、神経系の細胞は生後ほどなく分裂をやめてしまう。それに造血・免疫系の細胞はほぼ永久的に分裂を繰り返すことがわかっている。
つまりまだどちらの説も推測の域を出ていないのである。
次に現象面から見ると、肌の弾力がなくなり、皺が出来る。髪の毛が白くなったり抜けたりする。耳や目が遠くなる。数え上げればきりがないが、早く言えば、体の部分で、本来軟らかいものが硬くなり、硬いものが軟らかくなるというのが、簡単な定義である。
何故そういう現象が起こるのかというと、一部はわかっている。
一つは、中性脂肪やコレステロールが酸化してできる過酸化脂質の作用である。
簡単に過酸化脂質を説明すると、油が腐って嫌な匂いを出しているという、誰もが一度は見たことのある物質が紛れもなくそれである。
つまり、この酸化反応が体内でもおこっているのである。
血管壁にこれがまず付く、これが付かないとLDLコレステロールもくっ付くことが出来ない。
そして、血管がもろくなり、動脈硬化とか、さまざまな病気に発展する。
これは希有な例だが、七歳で老衰で死んだ子がいる。
しかし実際、老化病(ウェルナー症候群)なるものが存在していて若くして亡くなる人が確実にいる。