恋はシャボン玉
その後は、頭の中が藤沢さん退職のことでいっぱいになった。



幸い、仕事がヒマで、珍しく早く終われたから、寄り道もせずに真っ直ぐ帰った。



さぁ…。どうするかな。


辞められたほうが、いざお付き合い…となった場合に、都合がいいと言えばいいけれど、このまま辞められたら、接点がなくなる。



どうしたもんかね…。



藤沢さんは、オレのことあんまり知らないと思うけれど、とりあえず、誘うしかないな。



まぁ、オレだって、声で一目惚れ(一聞惚れ!?)したんだから、ほとんど知らないんだけれど…。


でも、どうやって…。



ひとり会議は、夜遅くまで続いた。



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