右隣の彼
翌日、緊張しながら出社すると既に岸田君は机に向っていた。
「おはよう」
いつもの様にいつもの口調で挨拶するがやっぱり私の言葉は硬かった。
「おはようございます。昨日は休んでしまって申し訳ありませんでした」
席を立って頭を下げるが私と視線を合わせようとはしなかった。
いつもなら、先輩ごめんなさいってルックスに似合わず子犬の様な
人懐っこさが感じられていたのに、今の岸田君にはそれが全く感じられなかった。
何だか違和感を感じて何か話しかけようとすると、岸田君は課長に呼ばれた。
スケジュール帳を開くと、今日は1件打ち合わせが入っていた。
もちろん岸田君と一緒だ。
30分後には会社を出なきゃいけない。
資料をそろえようとするとさっきまで課長と話しをしていた岸田くんが
私の机の上にファイルを置いた。
「これが今日の資料です。俺の方はいつでも出れますんで支度が出来たら
声をかけてください」
いつもより機敏な動きだけどそこにはいつもの笑顔はなかった。
「おはよう」
いつもの様にいつもの口調で挨拶するがやっぱり私の言葉は硬かった。
「おはようございます。昨日は休んでしまって申し訳ありませんでした」
席を立って頭を下げるが私と視線を合わせようとはしなかった。
いつもなら、先輩ごめんなさいってルックスに似合わず子犬の様な
人懐っこさが感じられていたのに、今の岸田君にはそれが全く感じられなかった。
何だか違和感を感じて何か話しかけようとすると、岸田君は課長に呼ばれた。
スケジュール帳を開くと、今日は1件打ち合わせが入っていた。
もちろん岸田君と一緒だ。
30分後には会社を出なきゃいけない。
資料をそろえようとするとさっきまで課長と話しをしていた岸田くんが
私の机の上にファイルを置いた。
「これが今日の資料です。俺の方はいつでも出れますんで支度が出来たら
声をかけてください」
いつもより機敏な動きだけどそこにはいつもの笑顔はなかった。