恋なんて、できないと思ってたんだ。

③僕の過去。

…ガチャッ。



「ただいま。」



僕は誰もいない部屋に向かって、呟く。



ああ、この癖も消えないな。



頭をかきむしった。



この癖も、消さないといけねぇのに。



結局、変われてねぇんだ。



ちょっとイライラしながら玄関で靴を脱ぐ。



玄関にある割れた写真立て。



…僕が壊したわけじゃない。



ただ、壊れたまま。




僕と、『彼』の関係みたいに。
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