緑の風と小さな光 第1部
「あんた、国王陛下によく似てるよな。」
「たまたまでしょう。」
セレはまた薪割りを始めた。
「昨夜だって本当は王宮に行ったんじゃないのかい?」
「いいえ。大切な物を森で落とした事に気付いたので探しに行ったんです。そこで狼にやられたんです。」
「ふーん…」
老人はそれ以上探っては来なかったが、こんな田舎でも国王の顔は知られているらしい。早く離れた方がいい。
夕方近くになって、やっとセレとピアリは二人きりで話しができた。
老夫婦が買い物に出かけたのだ。
早速ピアリはセレにきいた。
「ねえ、その傷どうしたの?」
「王宮の魔法使いにやられた。」
「王宮の…?忍び込んだって事ね?」
「そうでもしなきゃヤールに会えない。」
本当の兄弟なのに… ピアリは切なくなった。
「国王陛下には会えたの?」
「ああ。大事な事はちゃんと伝えた。」
「大事な事?」
「ヤールの命を狙う者がいるって事さ。魔法使いでも酔う酒があるんだそうだ。
それを今日の誕生祝賀会でヤールに飲ませようって企みがあるとロスターさんから聞いたんでね。
酔ったところを狙われたらさすがに危ない。」
「たまたまでしょう。」
セレはまた薪割りを始めた。
「昨夜だって本当は王宮に行ったんじゃないのかい?」
「いいえ。大切な物を森で落とした事に気付いたので探しに行ったんです。そこで狼にやられたんです。」
「ふーん…」
老人はそれ以上探っては来なかったが、こんな田舎でも国王の顔は知られているらしい。早く離れた方がいい。
夕方近くになって、やっとセレとピアリは二人きりで話しができた。
老夫婦が買い物に出かけたのだ。
早速ピアリはセレにきいた。
「ねえ、その傷どうしたの?」
「王宮の魔法使いにやられた。」
「王宮の…?忍び込んだって事ね?」
「そうでもしなきゃヤールに会えない。」
本当の兄弟なのに… ピアリは切なくなった。
「国王陛下には会えたの?」
「ああ。大事な事はちゃんと伝えた。」
「大事な事?」
「ヤールの命を狙う者がいるって事さ。魔法使いでも酔う酒があるんだそうだ。
それを今日の誕生祝賀会でヤールに飲ませようって企みがあるとロスターさんから聞いたんでね。
酔ったところを狙われたらさすがに危ない。」