緑の風と小さな光 第1部
「さあ、知らないな。」

セレはしらばっくれた。

「そっちのお前は?知らないか?」

ジンにも聞いてきた。

「…知らない。」

「そうか。かなり昔の情報だが風車小屋の近くだと聞いた。

…何かわかったら教えてくれ。金ははずむぞ。俺の名はウォール。この先の宿にいる。」

そう言って男は歩き去った。

「ウォール…」

『狼』だ。

危険な風が吹き始めた…。
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