ショコラノアール~運命の恋~
***********


空などんより曇り、

今にも雪が降ってきそうな空だ。


「これで最後だ。

 ん?宮どうした?」


「なんか降りそうなんですよ」

「あー、マジか午後もう一つ、予定あるからな。

 もつといいが、雨も厄介だけど、雪とか勘弁してほしいよな」


「なんか冷えてきましたね。」


「ああ」



大学に入っていくつかバイトしてきたが、

今年に入って、増やしたのがこのバイト。


引っ越し便。


親切丁寧な引越しが流行りな昨今、

安い代わりに、玄関先までしか運ばないと言う格安の引っ越し便は、

意外にも人気がある。


1日5件という日もあり、

夜の引っ越しもある。


おかげでおまけにと思っていたバイトは、

俺の生活の中心の様になっていた。


「スンません、今日は俺上がりです。」




< 27 / 338 >

この作品をシェア

pagetop