俺を嫌いになればいい。
鼻息を荒くしてじりじりと歩み寄る男子が怖すぎる。
身震いし、一歩下がると、後頭部が蜂須賀君の胸板とぶつかってしまった。
慌てて離れようとしたけど、何故か手首を掴まれた。
何?と首を傾げれば、蜂須賀君は静かに告げる。
「…お前、俺に出て欲しいんだろ?」
「え?」
「…補習」
一応頼まれた身。
出ることに越した事は無いし、蜂須賀君自身のためにもなる。
だからわたしはおずおずと頷いた。