私の心を彩る君



顔から湯気が出るんじゃないかと思うほど熱いのが嫌でもわかる。


「えっ…それってどういう…?」


「これ以上は言わせるなよ。」


右腕で顔を隠している圭人君。

赤くなってる耳が見えてしまってる。


か、かわいい…。



でも私はそんな彼に言ってないことがあったのを思い出した。



「圭人君、あの…」


「ん?なに?」


そう言って右腕を少しずらして私を見た。



「私、実は運動音痴なの…」


「………え?」


目を見開いて驚く彼に私は続ける。


「でも私、係の仕事はちゃんとするから!体育祭では足でまといになっちゃうかもしれないけど、その代わりに係はちゃんとやる!みんなの力に少しでもなりたいの!」



圭人君に呆れられるんじゃないかと思って言えなかったけど、圭人君はそんなことないんじゃないかって気づいたんだ。


だって、杏ちゃんだって気づいてたのに呆れられなかったもん。


< 56 / 98 >

この作品をシェア

pagetop