俺の秘密【続】





「え...? 斎藤くん...?」




俺を見ながら、驚いたように目を見開く菜摘。




「あ、いや...ごめん。なんでもねぇ...いってら」




目を逸らしながら手を離すと、腕を組む。



なんか...無性にイライラする。



「...斎藤くん...?」



心配そうに、俺の顔を覗いてくる菜摘。




そんな菜摘をチラッと横目で見ると、




「また...呼び出しかよ...?」



思わずそう口を開いていた。




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