携帯フケータイ。
「そういえばよぉ」

おっさんがシャイニーズ系の曲を熱唱しているところを想像してたらいきなり話し掛けられた。

「あ、はい、なんでしょう」

無意味に居住まいを正して聞く。

「鳥田町のどこに送ればいいのよ?」

あ、そうか。彼女の町まで送ってもらってる途中だった。

「駅……にお願いします」

「お、そうか。じゃ、娘のとこ寄ってから送ってやるからよ」

「ありがとうございます」

おっさんとももうすぐお別れか。

インパクトが強かった分、なんだか寂しい気もする。



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