携帯フケータイ。

「おう、いたいた」

右折左折を繰り返していた車がゆっくり止まる。

同時におっさんの笑顔が最高級になっていく。

人影から大分離れて車が完全に止まった。

……おっさん、この車ブレーキ大丈夫すか?

「おう、お前後ろな」

「了解です」

車のブレーキに不安を感じつつ、俺は車から降りた。

よっこらせ、と年寄りじみた掛け声をかけて荷台に上ろうと片足をかけた、その時。



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