携帯フケータイ。
もし。

もし、携帯を忘れなかったら。


その“失敗”がなければ経験出来なかっただろう事を経験出来た。


心配させた彼女には悪い事をしたけど、その分俺達の仲は近付いた気がする。


“なんでも程々がいいのよ”


おっさんの台詞を思い出す。


「たまには“携帯フケータイ”もいいかもな……」


そう呟いて俺はシートに体を預け、目をつぶった。



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