傷ついた羽




「……凛さんのお母さん。
俺は、血の繋がりがないお母さんが居ます。俺が施設にいた時に引き取ってくれました。


例え血の繋がりがなくても家族として
毎日生活出来るんです。


だから、凛さんを大切にしてあげてください。



凛さんのお母さんはお母さんだけなんです。」







「………」








「………そうね。確かに私は凛に対して当たっていたし、一人の娘として見ていなかったのかもしれない。ごめんね凛。」








「……お母さん。」













 
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