オレ様探偵とキケンな調査
「今からオレん家、来ないか?」


「帯金さん…」


「行こう」


それだけ言って着いたアパート、オレは二度も家族を失った喪失感に焦り、苛立ち、玲奈と亨の写真の入った額を床に叩きつけて割った。


椿はそのガラス片に指を傷つけながら写真を拾う。


「かわいそう…」そう涙まじりに呟きながら。


そんな椿に、オレはますます感情をぶつけたくなった。


どこに愛なんてモンがあるのか、と、激しく問い詰めながらオレは───椿を抱いた。


椿ならオレを癒やし、そして許してくれるだろう、そんな甘えがあった。
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