優しさ、そして愛
案内された部屋にはいると
白とピンクで統一された
なんとも女の子らしい部屋
うん、すっごく可愛い
「この部屋はお袋が
いつか杏が来たときのためにって
用意してたんだ」
お兄ちゃんから聞かされたその事は
私の胸を熱くさせた
離れていても私のことを
想っていてくれたんだ
「それでは準備ができましたら
またお呼びに参ります」
竣さんが去っていくのを確認すると
お兄ちゃんは私に向き直った
「少し話をしないか?」
その言葉にうなずき
2人で私の部屋に入った