優しさ、そして愛
竣さんが迎えにくるとお兄ちゃんも
着替えがあるからと行って
私の部屋を出た
その時に優しく頭を撫でてくれたから
それだけで嬉しかった
竣さんの手には真っ白なワンピース
どうやらこれに着替えないと
いけないらしい
「とてもお似合いですよ、お嬢」
「ありがとうございます、竣さん」
それにしても…
「その、お嬢じゃなくて
普通に名前で呼んでほしいです」
私の言葉に竣さんは
きょとんとしていた
「なら、さん付けも敬語も
止めていただけますか?」