先生・・・。

~世名センセの正体~

2015年、3月31日。昼3時。

『世名コーチ?センセ?』

千遥は、起きた。

身体中が汗でビチョビチョだった。

カーテンの向こう側で話し声が聞こえる。

『世名。落ちついてって。如月さんは大丈夫よ』

『本当か?さやか・・・・・・ありがとう』

『でもさっき、すごい苦しそうな夢を見てるような感じだったけど・・・・・・』

『なんやて!?』

『ずっと、(撫子たちやめてって)(せ・・・・・・なっ・・・・・・コーチ)ってうなってた。』

カーテンが開いた。

『千遥!大丈夫か?・・・・・・って起きとったん?』

『今、起きたんです。心配かけてスミマセン』

『んなこと気にせんでエエって。汗ビチョビチョやん』

千遥は、過去の記憶がよみがえって怖くて汗がでてしまったのだ。

『そんなに悪い夢見とったんか?』

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