オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
「赤月さん、さっき何か言おうとした?」
「あ、ううん何でもないの」
はぁ……。
なんかこう見るとすっごい緊張してきた。
人が多い所だと余計緊張するから
舞台の裏の隅で休んでいると
ぐいっー
「わあ!」
私は勢いよく後に引っ張られた。
「大神くん……!?」
その犯人は大神くんで
「緊張してる?」
くすくすと笑いなが聞いてくる。
「う、うん……正直もう逃げたいかも……」
心臓はドキドキと早く動くのをやめない。
っていうか、大神くんと
2人きりで話すのは久しぶりかもしれない。