オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


それに……


『何も利点がないのに

僕が人助けなんかするわけないだろ?』



こんな事を言う大神くんが

素直に私のこと、助けてくれると思えないから。


疑いの目をずっと向けていると大神くんは言った。


「ちょうど飽きてたんだよ

どこ行っても完璧、完璧って言われて

群がってくるヤツらの相手をしなきゃいけない

そういうの全部うんざりするんだよ


だから君には、僕のストレス発散のはけ口になってもらう

ちょうどいいだろ?

君は君で男嫌いが治せるかもしれないんだし」


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