実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

たまたまその日は学校に忘れ物をして、取りに行った帰り…



給食室の前の廊下を歩いていたら、給食室から一人の女の人が出てきて…




目が合った…。






誰だ?





そんな俺をよそに女の人は、


『あら?相田先生…。』





って…何で俺のこと知ってる?





いまだ思い出せない俺に、何かを察したかのようにクスクス笑いだし…




カバンから眼鏡を取りだしかけてみせた。





ハッとする…。





給食室のお姉さん…。





『わかってくれました?』


そう言って眼鏡を外した女の人。





『いつもと違うので…すいません…。』


慌てた俺に…


『いいんですよ…。わからなくて当然ですから…。』


屈託のない笑顔を俺に向けた。





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