マンガみたいな事が起きました。


夕方、日が落ちるのを二人で見届けた。


今日1日頑張った太陽が
役目を終えて海に沈む。



水面がオレンジ色になり、
やがて海に溶け込んだ。



渉の手はあたしの腰に。


あたしを近くに引きつけるかのように
優しく添えられた。


「舞」


渉と視線が絡まり、


夕日を背景に唇を重ねる。



トクントクン……


鼓動がいつもより速いのを感じながら……。





< 106 / 341 >

この作品をシェア

pagetop