運命

初旅行

夏期講習初日、私は、帰りに大事な話があるからと、朝の電車で陸に伝えた。

そして、講習が終わると、いつもの図書館で講習の予習復習をしながら陸を待っていた。



窓から差し込む強い日差しと蝉の声。


もう夏なんだ・・


子供の頃から、夏休みが来るとワクワクしていた。


夏は、何かが起こりそうな気がして。


花火・・お祭り・・浴衣・・海・・


実際には何も起こらなくても、何となく期待に胸弾む。


そんな夏が私は好きだった。



そして、今年の夏、私は生涯忘れられない経験をする事になる。


この時、私はそれを予感していたのかも知れない。




< 136 / 144 >

この作品をシェア

pagetop