桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
覚悟を決め、話した。
あの時、叔母である由紀子に会い、財産を寄越せと言ってきたこと。
そして、嫌だと断ったら銃を向けてきて悠太を、自分を守ろうとし撃たれたということを全て話した。
「そんなことが・・・」
「娘さんをこんな目に合わせてしまって、大変申し訳ありません。僕は梓と・・・別れようと思います」
「!どうして」
「こんな目に合わせたのに、これからも一緒にいられるなんて、僕が絶えられないんです」
「・・・」
「逃げるということになることは、十分に承知しています」