桜が舞い散る頃に・・・ (完結)

苦しいこの思い


その日、悠太が帰ってくる事はなかった。メールや電話をやってはいるが、返事は無し電話に出ることもなかった。



「悠太・・・どうしたんだろ?」



胸にポッカリと穴が空いたような感覚がしてならない。



「梓、大丈夫・・・って訳じゃないね」



「真穂・・・いや、平気だよ」



こんなとこで弱気になってたら、親に迷惑をかけてしまうからね。



「?・・・!梓、梓!」



「ん?なに」



「そ、外を見てよ!」

< 21 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop