桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
ギィィィッ
「どう?」
「埃っぽい」
「そこじゃなくて、此処にいるかって聞いてるんだけど」
「居るよ。ちゃんと、上にさ」
コツ…コツ…コツ…コツ
中に入ると、薄暗く持ってきた電灯を使い中を歩く。
階段を探し上にあがる為に
「何処にあるんだろうね?」
「さぁ・・・あ、あったよ。階段」
「じゃ、行こう!」
「お父さん、先に行って。娘の為にさ」
ゲシッ
「うわっ」
「蹴る必要なくね?」
「いいの。じゃないと行かないでしょ?」
「確かに・・・」