桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
鈍い音が辺りにこだました。
「・・・」
「…梓っ」
ギュッと抱き締める悠太
「ごめん、迎えるのが遅くなったね」
「ううん。来てくれてありがとう。嬉しかったよ」
「そか、今は眠って?」
「うん」
自分の腕の中で眠った悠太を横抱きにし
「お父さん、後はお願い」
「はい、任されました。でも」
「?」
「後で手伝ってもらうからね」
手伝うってアレだよね、会社の手伝いだよね?
まぁ、悠太を取り戻すのに手伝ってもらったし
「いいよ」