オオカミ女が恋をした!?
「せ、先生」


「ん?


 何だ?」


イカつい!!



先生すごいイカつい!!


「あのぅ

 桜ノ宮なんですけど…」


「ああ、お前は15番の席だぞ」



「ありがとうございます。。。」



端っこの席かぁ。



何気なく座る。



隣は男子っぽい。


私は男性恐怖症が少し入っているので、男子と話すのは緊張する。



顔は見れない。



仕方がないから前をひたすら見ておく。



横の男子は背が高いから、顔が見えない。



ボーッとしていると、



「君、なんて名前?」



ナンパか!!

ってツッコミたいぐらいの優男声。


でも優しそうだし、すっごいいい声。

こんな声に包まれたい。。。



何気なくそっちをチラ見して、

ハートを打ち抜かれた。


すっごいイケメン!!!

サラッサラの髪、白い肌、優等生スタイル


な、何だ!?


チラ見の体制で固まっていると、


「ねえ、なんて名前?

 教えてくれないの?」


心の中で悲鳴をあげる。

顔が真っ赤になるのが自分でも分かる。


「…さ、桜ノ宮です」

「え?

 ごめん、声小さいから聞こえなかった」


「桜ノ宮です…」


「下は?」


「え?」


「下の名前は?」


「…美樹です…」


「へぇ、可愛い名前だね★」


ナンパか!!


ナンパの常習犯か!!!
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