危険なアイツと同居生活







「たっだいまぁ!!」




蒼が帰ってきたのは、日付けが変わった頃だった。




スタジオでシャワーを浴びてきたのか、蒼からは清潔な石鹸の香りがする。

そして、その髪は少し逆立っていた。

昼過ぎから今までMVの撮影だなんて、すごい。

やっぱり蒼の世界は体力勝負だと感じた。

それでも、蒼は疲れ一つ見せずにこにこ笑っている。

こんな蒼を見ると、再び胸がざわざわし始める。







「唯ちゃん、今日はありがとうね」




蒼はそう言ってあたしに近寄る。

そして、何事もなかったかのようにあたしの頭をぽんぽんと撫でた。







家に帰ってから、蒼のことを考えて、気持ちが悶々としていた。

蒼の身体を思い出して、一人で悶えていた。

そして、こうやって改めて蒼を見ると、その思いが爆発しそう。




あたしは……

蒼を求めてしまう。




< 108 / 528 >

この作品をシェア

pagetop