新宿のデカ
　周囲の状況を、である。


　思っていた。


　神名川が上の人間たちと調整し、俺を警視庁に戻すことを詰めていると。
　

　所轄の署長が警視庁の人事担当者と、一刑事の人事に関し、話すのは異例だ。


　俺もほぼ毎日、署に来ていた。


　フロアに詰めている間は、パソコンに向かう。


　そして合間に武道や射撃の訓練などをしていた。


　疲れる。


　ストレスや疲労などが、積もり積もっていくからだ。


　だが、開き直っている側面もある。


　警視庁組対四課が関東六王会を摘発した以上、次に行われるのは都内の街の浄化だと。


　特に歌舞伎町の浄化作戦は所轄レベルじゃ出来ない。


　ちゃんと警視庁から応援がないと不可能だ。
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表紙・目次

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