新宿のデカ
第93章
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 水曜も午後九時過ぎに仕事が終わり、署を出て、新宿駅へと向かう。


 夜風に吹かれながら、歩いていった。


 春の東京の夜は生暖かい。


 そう思い、風を切って歩き続ける。


 確かに新年度からの警視庁勤務は、何かと気が重たい。


 ああ、また本店か……。


 そう感じてしまう。


 だが、人間何気ない感じでも、時間はどんどん過ぎ去っていく。


 思っていた。


 今を生きるしかないと。


 あと数日あると思いながらも、どんどん日にちが過ぎていき、週が明けて火曜になる。


 勤務日も課内庶務があり、パソコンのキーの叩き過ぎで腱鞘炎気味だった。
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