一週間だけ付き合って
「はい。これ、チョ、チョコっ!」


渡すと西村君は受け取ってくれて、ニッコリ笑顔で、


「サンキュ。すげー嬉しいよ。」


と言った。


そして、西村君も鞄から何かを出した。


「はい。これ。誕生日プレゼント。」


そう言って、綺麗に包装紙に包まれたプレゼントをくれた。


「え? 今日って…」


「彩の誕生日だよ。忘れてたのか?」


ううん、忘れてはないよ。
でも、まさかーー


「西村君が覚えてくれてるとは思わなくて…」


私がそう言うと西村君はため息をついて


「バカ。俺がお前の誕生日を忘れるわけねーだろ。」


そう言って優しく微笑んだ。


その言葉に涙が溢れる。


「ありがとっ…西村君っ!」


すると西村君は最高の笑顔で、


「俺もありがと。」


と言った。
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