愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『あぁ。もしかして俺は花になんか興味ないだろうとか思った?』
「図星!」

車に乗りながらそんなやりとり。
さっきの二者面談の時と違って表情が穏やかに見える。

健吾さんは、車を発信させた。

『図星!はまぁ、正解かな。俺は花のことはわかんない』
「じゃぁ、何で知り合いなの?」
『また今度話すよ。それよりも、時間があろうがなかろうが、今から行く所の方が順番は先だから』
「今日、どこか行くの?」
『大丈夫、玲奈が心配することじゃないよでも…ちょっと寄り道するかな』

そう言って健吾さんはうちの近くの公園に車を停めた。
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