愛されることの奇跡、愛することの軌跡
車に乗ること数時間―


安曇野ICの看板が見えたけど、通り過ぎてしまった。


「あれ?安曇野過ぎちゃったよ」


『うん、次の松本ICで降りるから。相楽先生は松本市内の病院に勤務しているんだ』


じゃぁ、松本に行くって言ってくれればよかったのに。


『安曇野は、毎年のライフワークだからね。相楽先生が松本の人だったのは全くの偶然だけど、お陰で玲奈のカウンセリングと抱き合わせができそうだから、良かった』
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