愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『途中で誰かに見られなかった?』
「多分、大丈夫だと思うけど」

美郷が過剰に心配するのは、自分たちの立場がそうだから。

『さて、できた』

テッちゃんが切った野菜と肉をテーブルに並べる。

『美郷、カセットコンロのガス、予備出しておいて』
『はぁい』

美郷は迷わず、ガスのある棚に行き、缶を1本取り出した。

橋本先生がジャケットを脱いでソファーに座る。

「あ、ジャケット、シワになっちゃうのでどこかにかけておきます。匂いついちゃうから別の部屋の方がいいと思うんですけど」

"玲奈、私が避難させておくよ"と、美郷が橋本先生のジャケットを持って、奥の部屋に行った。
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