きっと、君が。
三章

▽笑顔の君

その日は遅れて学校にいった。


勇気が出なかった。


あんな事したあとにどう顔を合わせていいかわからなくて。


でも、うじうじしてても変わらないから一限遅れてからやっと学校に着いた。


会いたくないー…。


軽蔑されたくない。


教室に入って、すぐ私に気付いた奈緒が笑顔で走ってきた。


その姿に少しホッとする。


奈緒だけは軽蔑しないでくれる。


その事が私の中で大きな救いとなっていた少し前。


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