偽装アイ。
「え…」
茉奈の頬を小林くんが叩いた
「なにすんのよ!」
「なんでそんなこと言えるんだよ
お前中学校から友達なんだろ?
斉藤言ってたよ、唯川には幸せになって欲しいって…
なんで自分のこと大事に思ってくれてる人のことそんな風に言えるんだよ!!
お前には斉藤の気持ちが通じてなかったのか?!」
茉奈は下を向いている
私は小林くんに近づいた
「小林くん、もういいよ
茉奈気持ちは分かるから…」
「分かるって…」
「私、無意識に茉奈のこと傷つけてたんだね…
ごめん、もう近づかないから…」
私はそういって教室から出た
授業が始まったのか廊下には誰一人いなかった
私の頬には涙がこぼれていた
茉奈が私のことを嫌っていたこと…
茉奈が写真をばらまいた犯人だったってこと…
私がとぼとぼ歩いていると後ろから誰かが追いかけてきた