偽装アイ。




「くすっ、なんで驚いてるんですか?」



「やばい、いまごちゃごちゃしてる」



「え?」



先輩、颯太は私から目を逸らした



「どうしたの?」



「…お前に名前呼ばれて戸惑ってるのと
…お前が初めて笑ったから」



…笑った?私が?



あれから一度も笑えなかったのに?



「ほんとに笑ったの?」



私は颯太に聞いてしまっていた



自分でも信じられなかったから



「お前、変な奴だな
笑ったことに自覚なかったのか?」



そういって颯太笑ってた



このとき、私はもしかしたらこの人なら信じていいかもしれないと思ったんだ…










< 49 / 279 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop