偽装アイ。




「なんて顔してるんだよ…」



自分でも自覚があった



私は多分いま情けない顔をしてると思う



キスされたのは初めてじゃない



でも、いままでしてきたのはこんなに優しいキスじゃなかった



キスにはいい思い出がなかった…



「そろそろ戻るか」



そういって颯太と私は教室に戻った



この頃には教室に戻りたくないという気持ちがどうでもよくなっていた



これがこの不思議な関係の1日目の出来事だった…






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