大嫌いなアンタに惚れるなんて ありえない

»助けてくれた人






その時、腕を強く引っ張られる。


「お前、あぶねぇな。」


上から声がして、顔を上げる。


「西科…。」


「危なかった。
俺が助けないと死んでたかもな。」


「ありがとう。西科。助かった。」


「おっ、今回は意外と素直だな。」


「だって、ほんとに死んでたかもしれないし。

……てか、そろそろ離してくれる?」


今、私は西科に抱き締められてる状態。
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