君の居場所



「助けなんてこねーよ。仲間なんてもん、ありもしないんだ!!」



その言葉を合図とし、

男達は小さな少女を幾度となく殴った。

何人もの男に殴られ、刀と共に少女は置いて行かれた。



「家なんてものは無い。
 

仲間だってありはしない。


どこにも居場所なんて、無い――――・・・」



幼い少女の目は、夜空よりも暗かった。


星の輝きも、月の輝きもなかった。





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