暗い夜



「あ、教室戻るから」


生徒会室に置いてある時計を見てみれば、もうそろそろで先生が教室へ来る時間だ。


「俺も行くー!」


ついさっきまで纏っていた暗いオーラはどこへやら。

もうニコニコと笑っていた。

宇賀神は、案外単純な奴である。


「今度、一緒にケーキバイキング、行こーよ!」

「行かない」

「えーっ!」


私の学校での1日はこんな感じにいつも始まる。


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