裏表ガールも恋をする



『てゆーかさ?』

私の声に、みんなが振り向く。


『そんな心配ないけどね。』


「は?どーゆー意味……「「だなー。」」


不思議そうな楓をさえぎって、さも当たり前のように頷く男子2人組。



『まぁ、楓も文化祭でわかるよ。』

「…う、うん?」


私は、後ろ手に持った携帯を握りしめた。



その画面には、文化祭に向けて始まった学校1の美少女を決めるミスコンのランキング。

ミスコンに、私は颯太に言われて投稿。
なんとなく嫌だった私は、楓を道連れにしたんだ。
楓は、まだ知らないけどね。言ってないし。


そして、現在1位に輝いているのは……言わなくても分かるよね?

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