紅 き 瞳



――――ギュッ



ネオンの光に目を細めながら歩いていると、不意に袖を捕まれた。



その力は弱いものであって、相手を見なくても女である事は伺える。




知り合いか、もしくは自分から血を吸われに来る馬鹿か……。





だが……振り向けばそこには。



















昨日の 女が立っていた。






< 36 / 98 >

この作品をシェア

pagetop