ー 遥彼方 ー 新選組と共に……




  土方「お前が出頭してどうすんだ」

  遥「時間稼ぎするから…会津へ…」

  土方「死にに行くようなもんだろ」

  遥「良いですよ?」

  土方「ダメだ。他には………」

  遥「薩長と同盟を組む」

  土方「っっっ!!! 俺らは長州を殺し過ぎた……無理だろう」

  遥「坂本龍馬の命はそれ程、価値がある」
 
  土方「山南さんは…どうするか……心の病じゃ……どうすれば良いんだ………」

  遥「尊王攘夷になるのは…?」

  土方「はぁ?近藤さんがあんなに上様を慕ってるのに…今更尊王攘夷か?」

  遥「……ですよね~」

  土方「お前は…尊王攘夷なんだよな…」

  遥「まぁ…天皇の為なら、命もかける!って程好きではないですし、天皇万歳!!!とかは言わないですよ?」

  土方「それも、どうなんだよ……上様の為に命懸けろよ……」

  遥「そもそもさぁ~…新選組は思想が違いすぎるからいけないんだよ~!隊士も戸惑うだろ~~~」

  土方「そう言うなよ~~…味噌汁と沢庵お代わり…」

  遥「はぁ~~~い。でもさ、私はともかく…尊王攘夷派の人達は新選組にいること……苦痛でしかないよね……」

  土方「……………………………………

          山南さんか?」

  遥「山南さんだけじゃないよ?尊王攘夷思想は………」

      確か……平助も……

  土方「……………………………………」

  遥「可哀想にねぇ~…嫌な者の為に死ぬなんて……はい。お味噌汁ぅ」

  土方「おぅ。でもよぉ、それは入隊の時に分かってた筈だろ?」

  遥「でも、芹沢鴨は尊王攘夷だよね?」

  土方「其方側は一掃した」

  遥「違うよ……芹沢派に着いていきたい人もいたんじゃないかって話。芹沢鴨もあまり良い噂は無かったみたいだけど……あんたと近藤さんのがよっぽど極悪非道だろ!!!」

  土方「お褒め頂き光栄なり」

  遥「誉めてないしね?土方がボケるなんて……珍しい……」




 
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